今月はグリーン商材として近年よく用いられているナデシコ『テマリソウ』をご紹介いたします。 ナデシコ科ナデシコ属の多年草ですが、一年草または二年草として扱われることが多い品目です。 もともとはナデシコ『プロバンス』という品種の枝変わりで、周年開花性を持つことが特徴です。 そのため、一定の温度が確保できれば周年流通が可能な品種となります。 グリーンのポンポンが非常に魅力的で、他の花とも合わせやすいのでアレンジに最適です。 日照量の少ない冬期などはポンポンが粗くなりがちですが、今の時期はポンポンがきめ細かく綺麗な球状になりますので、テマリソウの魅力が高まる時期です。 また、観賞部分が花ではなくガクに相当しますので、観賞期間がとても長いことも魅力の一つです。 アレンジではなく、一輪で飾るだけでも微笑ましいほど可愛らしいので、一度手にとってみてください。
今月の花は「ユーストマ(トルコギキョウ)」です。リンドウ科ユーストマ属の一年草です(厳密には生育条件により宿根します)。ユーストマ属は3種存在するとされますが、ここでは園芸品目として発展したEustoma Grandiflorum(学名)についてご紹介いたします。呼び方ですが、日本においては「トルコギキョウ」が最も一般的な呼び方で、他には学名である「Eustoma(ユーストマ)」であったり、旧学名である「Lisianthus(リシアンサス)」といった呼ばれ方をされています。海外においてはリシアンサスという呼ばれ方が多いようです。ちなみに「トルコギキョウ」といっても、(国の)トルコとは深く関係があるわけではないようで、「キキョウ」といっても「キキョウ科」ではなくて上述にあるように「リンドウ科」です。蕾の感じがトルコ人が頭に巻くターバンに似ているから・導入時の花の色がキキョウに似た色だったからといった説がありますが、はっきりとした説は不明な不思議な花です。この「トルコギキョウ」の自生地は、北米のコロラド州を中心に北はサウスダコタ、南はテキサス、ニューメキシコにまで広く自生しております。日本への導入は昭和10年前後とされ、野生品種がそのまま導入されたようです。昭和30年前後より品種改良が活発化し、全国の様々な育種家により新たな品種が作出され、昭和50年ころからはさらに品種改良が進み、初のF1品種も作出されました。このように「トルコギキョウ」は、日本において活発に品種改良された数少ない園芸品目の1つで、現在もなお、その育種は世界の中で最も進んでいるとされます。海外で作付されている品種の多くも日本において作出されたものが占めております。ここ近年においては、さらに様々な花型が作出され、非常にバラエティーに富んだ花に成長しました。それに伴い需要も伸び、現在では5大切り花品目の1つになるまでに市場規模が拡大しております。冠婚葬祭ありとあらゆる場面での利用がされております。日本が世界に誇る花「トルコギキョウ」をぜひ一度お手にとっていただきたく思います。
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